皆さんこんにちは!かなう美保です。

大きな賞を手にした 女性歌手が 涙ながらに
「これで 今度こそ母に褒めてもらえます。」 とコメントするのを見ました 。
その様子を見ながら
既にスーパースターの彼女を褒めてくれる人は 他にもたくさんいるはずなのに
お母さんに褒めてもらいたいんだなあと つくづく思いました。

ステージママ という言葉がありますよね。
子供の成功のために 自分を犠牲にして尽くすお母さんのことです。
いろんなステージママを 皆さんも 思い浮かべられるのではないでしょうか?
でもどうして ステージママたちは 自分の時間やお金を子供のために使い
大きな犠牲を払って 子供の人生に尽くすことができるのでしょうか?
それは、子供の成功を 自分の成功だと考えるためです。
子供の成功は『こんな子供を育てた素晴らしい母親』という満足感が味わえますよね。
つまり子供の成功は 母親の手柄になるからです。

母と娘というのは 息子以上に 同性の分だけ 距離が近いことが特徴です。
その距離の近さが 良い方向に作用することもありますが
悪い方向に作用することも多々あります。
大人になってから、母は過保護だと感じる息子はいても 重いと感じる息子はあまりいません。
それは息子が異性だからです。
でも母親の存在が重いと感じている娘は 実はたくさんいます。
それは、母親が自分の人生を生きずに、娘を通して自分が生きようとするときに 感じる感覚です。

お母さんたち向けの子育てセミナーする時に 私が話すことがあります
それは お母さんが幸せになることが 子供の幸せだから
お母さんであるあなたが自分を大切にする時間を ぜひ作ってくださいということです。
その話をする理由は いろいろありますが
ひとつは 女性は 自分の人生に満足していない時
子供の人生を通して生きようとすることがよくあります。
幸せだと感じていない母親は 娘を通して 自分の人生をやり直そうとすることがとくに多いのです。
それはステージママと言われる人達だけではなく ステージに全く関係のない普通の母親も同じです。

ところで 皆さんのお母さんは、自分の人生を いい人生だと感じていると思いますか?
「自分は ずっと家族のために生きてきた。自分の人生を生きていない。」
という思いが強い母ほど 助けるという名目で結婚した後も 娘の家庭の中に侵入します。
助かると喜んでいるうちに いつのまにやら 母が家庭の主導権を握っていたりします。
夫との夫婦の関係より 母の機嫌を通ることを優先したために 結婚生活が危うくなるということはよくあります。

娘の通して生きようとする母は
自分の意向に沿わない決断を娘がすると 不機嫌になったり 沈黙することで娘に罪悪感を味あわせます。
幼い頃から 母の罪悪感に支配されてきた娘にとって 母の不機嫌は耐えられるものではありません。
「お母さんは あなたさえ幸せになればいいの」と言ってはいても
実際には 娘が 自分以上に幸せになることを 望んでいなかったり、
「最後にはあなただけが頼り」と言う 本音があったりします。

もしあなたのお母さんが、あなたの人生を通して生きようとするタイプなら
まず精神的に また時には物理的に きちんと距離をつくり  まずあなたの人生を取り戻す必要があります。
強力な母親の場合であれば、最初から一人だけで立ち向かおうとせず
あなたを理解してくれる友人や 自助グループカウンセリングなどを通して
罪悪感に負けることがないように サポートしてもらうことが必要です。

皆さんはどう感じましたか?
大丈夫です。あなたにもできます!

3分ネットラジオでも話しています。
どうぞ、再生ボタンをポチっとして聴いてみてくださいね。
もっと詳しく知りたい方は、